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2008年04月05日

南御室小屋(鳳凰三山薬師岳手前)まで行きました。

2008年4月5日

3月29日、30日に鳳凰三山の前衛の辻山に登った山行き記録をインターネットで見た。
トレースもあるようだから、これなら行ける。でも夏道ではないから、
いつもなら日帰りもしてしまう薬師岳や観音岳は無理であろう。
だから、その辻山、もしくは、南御室小屋までは到達しようと考えた。
アイゼンとスノーシューは持参したが、結局スノーシューは車の中に置いていった。

行くことを決めたのは前日で、仕事も忙しかったが、夜8:00から準備をして、
短時間で済ませた。唯一気がかりだったのは、その後一度、麓では雨だったこと。
当然標高の高いところは、雪だろう。どれくらい降ったか?


4:40起床
5:20自宅出発
4:00に起きようと思っていたのに。出遅れた。今の季節、朝5時ごろでも薄明るくなる。
5:30ちょっとすぎるともう日の出だ。
日々日が長くなっているのだ。
早く起きるようにしよう。反省。

登山口となる夜叉神峠入り口までの林道は、冬季閉鎖はしないが、積雪があると通行止めになる。
確か、2週間くらい前にそれが解除になっていた。
雪も凍結もなく、何ら問題無し。
駐車場までの間に南御室小屋のご主人の車に出会った。
これから青木鉱泉の方に回って、そちらから南御室小屋に登るということだった。
小屋の様子を見られるようだ。
何とも楽しい偶然。
少し遅く起きてよかった。

6:15駐車場着
こんな時期でも7台程度止まっている。

品川ナンバーの車の隣に止め、ご夫婦と少しお話しした。1月にもトライしており、
その時は、林道が閉鎖されていた為、芦安から歩き、夜叉神峠まで行ったということだった。
ご夫婦は先に出発。スノーシューは車に置くことにした。先ほどの南御室小屋の
ご主人が大丈夫と言ったのと、そのご夫婦も不要ではないかと言ったし、
何より、3月29日、30日に登った人がいるではないか。
これが甘いのだ。

6:40駐車場発
場所によって凍結箇所があったが、登山道は、注意していけば何ら問題なし。

南御室小屋(鳳凰三山薬師岳手前)まで行きました。



7:20夜叉神峠着。
途中で、先ほどのご夫婦を追い越した。夜叉神峠までは、夜叉神峠に設置している
バイオトイレ用の電線を埋設する作業をしているらしい。
小型の重機も登山道に置かれていた。

白峰三山が素晴らしい。南部に目をやると笊が岳、蝙蝠岳、悪沢岳も見える。
夜叉神峠には、先客2名。そのうちの1名は、なんといつも山行記録を参考に
させていただいているYoshino氏であった。
山梨百名山を踏破され、いまもあちこちを登られているお医者さんだ。
お顔をブログの写真で拝見していたので、すぐわかった。名刺を頂いた。
今日は、できれば、稜線まで行って新月の星空を写真に収めたいと言うことだった。
もちろんテントを担いで。

私は日帰りなので、先を急ぐことにした。

7:40夜叉神峠出発
この辺りから、登山道を雪が覆うようになっていた。でもアイゼンは付けず、慎重に進んだ。
こんな急登があったかと思うほどの急登が待ち構えていた。
雪はあまり付いていないが凍結しているところもあり、登りにくい。

8:40アイゼン装着
2153メートル辺りで、アイゼンをつける。さすがに雪が登山道を覆い、途切れることがなくなったからだ。
8:50出発


杖立峠までの登山道
南御室小屋(鳳凰三山薬師岳手前)まで行きました。




8:58杖立峠
それほど雪はない。
9:05杖立峠出発

杖立峠からの樹林帯の中では、トレースらしきものがあるところと消えているところと。
ずーとトレースは付いているとばかり思っていたのに。この辺りは、2000m以上あるから、
新雪があったのだ。吹き溜まりではトレースも消え、慎重にルートを進んで言った。
こうなると吹き溜まりはラッセルだ。やはり、3月30日以降には新雪が降っている。
登山靴が30cmも沈むところもある。
苦しくなってきた。10歩進んで、大きく息をする感じだ。


9:48焼け跡
9:58焼け跡出発
焼け跡は、夜叉神峠から樹林を歩くと何らの景色も開けないが、
ここに来てぱっと景色が開けるところだ。
抜群の景色。
白峰三山は、雲に隠れることもない。

南御室小屋(鳳凰三山薬師岳手前)まで行きました。



南御室小屋(鳳凰三山薬師岳手前)まで行きました。




3月29、30日に辻山に登られた方のテント跡があった。面白いものだ。
ネットの情報の速さはすごいと思う。こうして実地に検証できるのだから。
朝お会いしたご夫婦は、この焼け跡までを目指すとおっしゃっていた。

この辺りから、さらに雪に埋れるようになった。
苺平はまだか。そう考えるようになっていた。やはりかなり沈むところがある。
一応ルートのようにはなっているだが、新雪で雪が柔らかい。
アイゼンには、20歩も進むと雪が団子状に着いてしまう。

そういえば、今回アイゼンがさくさく効いていたのは、焼け跡辺りの日当たりが
良い場所くらいだったか。
後は、苦しい雪道登りとラッセルであった。

南御室小屋(鳳凰三山薬師岳手前)まで行きました。



10:47苺平
ようやく苺平。苦しかった。新雪があると、こんなにも苦しくなるものか。
10:55苺平発

辻山を目指そうとする。3月30日に登っているはずであるが、トレースが見当たらない。
新雪と吹き溜まりでかき消されたのであろう。油断していたら、腰まで、埋まる。
抜け出すのに一苦労。やっと足を引き抜いてからちょっと横を見ると赤のテープ。こ
れが、辻山まで連れて行ってくれる。しかし、このテープは南御室小屋への道しるべであった。
まーいい。
もともと辻山か、南御室小屋を目指していたのだから。

この辺りもズボズボ埋まる。多くの登山者が南御室小屋まで到達しているのであろうが、
3月30日以降の積雪が、新たなラッセルパイオニアを求めているのだ。
Y-chanがやるしかない。この後、Yoshino氏、別の男性も来るのだから、
彼らの為にも頑張ろう。そういいながらも、余りのラッセルのつらさに時折、天を仰ぐ。
樹林の隙間から、かろうじて、薬師岳が見えた。

11:33南御室小屋
屋根の雪がずり落ちて、入り口を塞いでいる。
動物の足跡。
静寂。
標柱も埋まっている。
積雪は70-80cmくらいか?
薬師岳へのトレースはかき消されたのであろう。
Yoshino氏はどうされるのか。やはり、この雪では、薬師岳までの日帰りは無理だ。
引き返す。
悔いはない。
一応、目標地点には、達したのだから。

南御室小屋の少し手前で。
南御室小屋(鳳凰三山薬師岳手前)まで行きました。



南御室小屋の標柱も埋れている
南御室小屋(鳳凰三山薬師岳手前)まで行きました。



屋根の雪がずれ落ちて
南御室小屋(鳳凰三山薬師岳手前)まで行きました。



昼食とした。少し風は冷たいが、概して暖かい。
と言っても温度計は、5度を射しているのだが。

12:03南御室小屋発
充分休養した。
南御室小屋は鞍部にあるので、また一旦登る。辻山をトラバースして、我慢我慢の雪道。
自分のことだ、前に進むほかない。

12:47苺平
夜叉神峠であったもう1人の男性が休憩していた。
今日は、南御室小屋でテントを張るという。
男性は出発し、少し休憩しているとYoshino氏が到着。やはり写真を撮る方。
荷物が重いのであろう。遅くなっても薬師岳の稜線に出たいとのことだった。
今頃は、満天の空を眺め、素晴らしい写真を撮られている事だろう。

13:20苺平発
Yoshino氏と話してからも、さらにゆっくりした。
アイゼンも外した。

さて、下り。途中、別のご夫婦に出会った。
どこでテントを張るか、思案中であった。
どうされたであろう。

14:20杖立峠
アイゼン無しで、一気に下る。ただ、杖立峠の手前は、トラバースの道が少し滑って怖い。
注意すれば、問題ないが。
朝は、吹き溜まりなど、トレースも消えていたところもあったが、私が先導し、その後も数名が踏んでいる。
ただ、それでも歩きにくい。

14:25杖立峠発

15:13夜叉神峠
15:20夜叉神峠発
白峰三山は、依然として見えていた。朝お会いしたご夫婦は、焼け跡でUターンされ、
ちょうど夜叉神峠で休んでいた。
南御室小屋まで行ってきたことを話した。
ご夫婦は、すぐに出発された。他にも、2組がいた。
話はしなかったが、1組は、登山の服装の観光客。
もう1組は、後でわかったことだが、私より後に出発し、焼け跡辺りまで行かれたご夫婦らしい。

15:48夜叉神峠入り口着。
最後の部分は、朝お会いしたご夫婦とゆっくり下った。
色々お話できた。楽しかった。
夜叉神峠から、入り口までは、朝は凍結箇所もあったが、
帰りは、工事の関係もあり、また日中で、凍結も緩んで、ぐちゃぐちゃ。
夜叉神峠入り口では、ご夫婦と代わる代わる靴、ストック、スパッツの泥を落とした。

体を拭い、着替えた。
ゆっくりしてから、帰途に着き、17:00には自宅に着いた。






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