雪が降る前の北岳、2010年10月27日(2)
よく雨が降りました。
富士山五合目に通じる山梨県側のスバルラインも雪で
通行止めの情報を聞きました。
明日、周囲が見えたらかなり白くなっているのでしょうか?
10月27日、寒波襲来時に北岳に、雪が降る前に登りました。
(1)はこちらです。
二俣までは、普通に登ってきました。
バイオトイレも撤去されていますね。
北岳もよく見えています。
ここまで、寒波襲来という割には、それ程の寒さも
感じることなく登って来ました。
ライトの長袖の下着、それに2枚の薄物中間着。
それで充分。
でも二俣を出て、高度を上げると、その辺り日陰と言うこともあり、
また、朝早いということもあり、一枚ソフトシェルを重ね着しました。
そうそう、二俣では、既に右俣に行くという迷いも消え、いえ、
その前に白根御池への分岐でその迷いは消えておりました。
左俣に向うのです。
そして、ようやく雪渓の名残が見えてきました。
いつもなら、もっとある雪渓、、。今年は、暑かったからでしょうね。
ここまで少なくなっているのは、、。
そして鳳凰山方面も良く見えてきます。
この辺りに来ると息が苦しくなります。
この左俣の大樺沢を登りつめるコースはいつも感じますが、
私など普通の登山者で、トレラン走者でも、大いに体力が
ある人でもないので、とてもつらいコースなのです。
八本歯のコルまでにかなり息が上がります
そして、冬の訪れをまざまざ見せ付ける沢の氷の芸術。
一部では登山道に沢の水が流れ、凍結していました。
わずかですから、支障は、ないのですが、、。
そして、二俣を出てから、しばらくして気になり始めたバットレス
なぜか?こんなことがあったからです。
広河原でも左俣はできるだけ、、避けるようにと、、、
それでも私は、その左俣を登ってきているわけで、当然のことながら、注意を、、
実際に落石がどうするのかな、、そんなことをぼんやり考えます。
幸い、今回は何もありませんでしたが、これまで何度も登って切るこの左俣で
初めて、落石の音を聞きました。
やはりもろくなった部分があるのでしょうか、、。
息が上がり、スローダウンしていますが、
それでもバットレスは近づいてきます。
頭の中では、別なことも考えていました。
一面が雪渓の、6月下旬とか、そんな時に、
ここを登ってきたら、バットレスに迷い込まずに八本歯の
コルにたどり着けるのかな、、
何度も立ち止まって、息を整えながら、八本歯のコルに向います。
八本歯のコル付近で多くなる最初の梯子をこなすと、
二俣上部にあった道標が取り外され、重石で越冬の準備が、、。
何しろ大樺沢は雪崩が多発でしょうから、道標などは、
ひとたまりもありませんからね、、
八ケ岳も見えていますね、、
そしてバットレス、、
どこが崩れたのかわかりません。
連続する梯子に備えて、ストックはしまい、両手をフリーに。
梯子には、霜がついて滑るのかな、、そんな心配をしていた梯子が連続するあたりです。
鳳凰三山もよく見え、八ケ岳も、そしてちょっと甲斐駒ケ岳も。
そして八本歯のコルです。
やっと、、、苦しかった。
自主規制の左俣を登ってきた理由でもあったコルからの間ノ岳も秀逸です。
広河原を6:05に出て、7:48二俣7:52と通過し、
2時間近くもかかって、八本歯のコルでした。
9:40八本歯のコル到着。
続く。
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