ひと気のない白馬岳登山、2007年10月18日
白馬岳は人気の山ということで、行くのを避けてきた。
大勢過ぎる登山者は好まない。昨年は10月の連休に、冬
型の気圧となって、吹雪となり、白馬山荘手前で力尽きて数人が遭難した記憶も生々しい。
大雪渓では、落石もあるという。自宅からも遠い。なかなか踏み切れずにいた。
今年も駄目か。
初雪もあった。
でも意を決して、白馬岳に登ることにする。
白馬山荘のホームページでも初雪のことに触れていた。
白馬山荘も21日で閉まる。頂上山荘は、既に閉まっている。
この白馬山行では、正確な記録を取っていないので、記憶で記す。
時間的な記録はなしとする。
まず、自宅から高速で豊科ICへ。
そこから、ひたすら一般道を走る。
長野オリンピックのジャンプ台も見えた頃に猿倉へ向けて、左折。
わかり易い道で難なく猿倉に到着。
駐車場と書かれたところに駐車。2台。
猿倉を出発。
白馬岳のほうはガスに隠れたり、晴れ上がったり、雪が見える。
緊張が走る。
白馬尻。小屋がない。
小屋があると聞いていたのに。
既に営業を終えて、雪崩を避ける為に取り壊されていたのだ。
雪渓。
すごい。
アイゼンをつけるかどうか、迷ったが結局つけなかった。
一部、わかりにくいところもあったが、無事に通過。
見上げると初冠雪の雪もはっきり見える。
さらに高度を稼いで行くと凍てついたところも。
でも登り難い訳ではない。
小雪渓のところで、少し道を外れてしまい、ここで初めてあった下山者に間違いを指摘される。
小雪渓も消えていた。
この下山者は昨日、白馬山荘に宿泊したという。6名だったとのこと。
結局、この下山者とは、猿倉でまた会うことになる。
かなりゆっくり下山されたようだ。
左右に目をやる。
高い山に登っている感じが良く出るいい道だ。
登山者に会わないので、耳を澄ますと落石の音が頻繁に聞こえてくる。
自分も落石に遭遇しないよう、上も見ながら進む。
でも本当に落石の時は、うまくかわせるのか。
回りはガスが支配的になってきた。
頂上小屋。既に営業を終了している。
白馬山荘も見える。
大きい。
稜線。雪もあるが、わずかだ。
白馬山荘。
白馬岳頂上へ。
誰かが、先をリュックも背負わず、歩いていた。
頂上について、すぐに、その女性が頂上を少し過ぎたところから戻ってきた。
白馬山荘のスタッフだった。
既に回りはガス。
30分も話をしたか。山荘に来る様々なお客さんの話をした。
なぜ風呂がないのか、とか、お酌を求める客、予約したのに、
こんなに混んだと文句を言う客、色々いるらしい。
その中で、下山時に猿倉で再会することになる下山者の話がでた。
足が遅く、携帯電話もないので、白馬山荘が、その下山者の為に、
3:00PMに猿倉にタクシーを予約しておいたという。
それにしてもガスがなかったら、どれだけすばらしい景色か。
名残惜しいが、山頂をあとにする。
先ほどのスタッフに聞いたことだが、昨年の遭難は、
白馬山荘のわずか手前であったという。
白馬山荘には、ちっちゃな雪だるまも作られていた。
しばらく下ると、昨年の遭難場所を通過した。
小屋から5分もかからない。でも吹雪であればどんなであっただろう。
本来なら、白馬三山を縦走して、猿倉に下りたいところだが、
時間がないので、そのまま頂上山荘から猿倉へ下る。
下りでは、合計で4人の登山者に会った。
テントを担いでいる人もいた。雪渓では、難渋した。
アイゼンをつけたが、一度途中で外したのが良くなかった。
一部雪渓ではなく、高巻きを歩いたが、ずーとアイゼンをつけて雪渓を下るのが良かったと思う。
白馬尻。
安心だ。
あとは、普通の登山道を下るだけ。
猿倉に到着すると、登りであった、例のおじさんにあった。
ということは、3:00PMごろに付いたということか。
正確な記録が取っていないので大変だ。
白馬に登った言う満足感はあるが、景色がなかった分、
白馬三山を回っていない分、未消化な山となった。
そのため、記録もちゃんと残さなかったかもしれない。
からだを拭いて、着替えをして、さて出発。
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