そんな時に、山梨県では、富士登山者増加によるゴミ増大、
し尿処理コストの増大などで地元の市町村の負担が増えているとして、
今後は、入山料を取ることを視野に入れ始めたらしい。
良い方向だと思う。
今は既にオーバーユース。
ある程度の抑制は絶対に必要だ。
そもそもゴミが増大するというのも、登山者の完全なマナー違反。
ところでなぜ、これほどまでに富士登山者が増えたのだろう?
1) 世界文化遺産登録に向けた取り組みで注目が集まった
2) 期間中、天候に恵まれた
3) 山小屋などが寝床など宿泊環境の改善に取り組んだ
以上のような分析がされているらしい。
果たしてそれだけか?
a. 若者の間でのブーム。
b. 最初の登山を富士山。
c. 流行に乗り遅れまい。
d. 登山店からのプロモーション。
などなど、他にも色々理由があるのでは?
問題
1) 連日の混雑、頂上でもご来光を目指した大混乱。
ご来光を目当てに列を乱して追い越す人も多数いたらしい。
2) 既に触れたように、山小屋周辺のゴミ、ペットボトル=およそ
普通の登山者なら持ち込まないだろうポテトチップスの包みが風に巻き上がっていくのを見た。
3) 軽装の登山者=ビーチサンダルに短パンなど聞いてももはや驚かない。
何しろ、ドラえもんやミッキーマウスの着ぐるみを着た人もいたらしいから。
4) 観光目的で来たのに急に登山者に変身する人=五合目のみやげ物店では
登山靴を買う人もいたらしい。靴擦れが恐ろしい。
遭難
7月1日~8月31日に登山中の死亡は、4名。ほとんどが急性心不全。
7月25日、男性(59)=富士登山競争中に急性心不全。
7月27日。女性(45)=友人6名と正午から登山。2時間半後に7合目で急性心不全。
8月2日、男性(55)=前日夜から登山。翌日未明、急性心不全。
8月13日、女性(42)=約50名の団体ツアー。8合目で体調崩し、脳卒中。
その他にも意識不明。
8月7日、男性(56)=単独登山。倒れこんでいたところを発見され、一時意識不明。
こんな状態をどう捉えるか。
今年も7月12日に朝早くから登ったが、山頂まで登った人でも疲れか、
眠り込んでいる人も多く、また、この人この先進めるのか、といった感じの人も多く、
上記のような惨状を聞いてもそれほど驚かない。
観光地のような山頂風景
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