甘利山、千頭星山、大ナジカ峠へ 09年5月26日(2)

Y-chan

2009年05月28日 10:16

(1)はこちらです。

この大ナジカ峠のルートについては、

南御室小屋のブログには、こんなお話も。


すごいです。
さて、ここからが話の核心。
しかし、私は、今日向かうそうした核心部に対して、
それほどの恐怖は抱いていませんでした。
というより、いつもは単独で、それなりの構えをするのですが、
体調いまいち、それに単独ではないことが、なんとなく、
普通の登山道へ突入するのだと、そんな幻想を抱かせていたのでしょうか。

10:55千頭星山発
先行者で頂上にいた2名は、この二人どこ行くの、と思ったことでしょう。

わずか10分ほどですか、ちょっと笹原もうるさくなるところも通って、断崖の場所へ。
途中には、こんな指導標もあり、いよいよか、とも思うのです。
千頭星山の先にも何かが続いているのだ、、、。


断崖というと、語弊がありますが、いずれにせよ、
同じ千頭星山でありながら、西側はグーンと落ち込んでおります。
隣の増穂町辺りから見るとすごいですよ、この落ち込みが、、、。

この落ち込んだところをかつて、
芦安と青木鉱泉の道が通じていたといいますから、、、、。
すごいです。

そこから見る辻山の東面は大きき崩壊があります。


後で話を聞きますと、糸魚川静岡構造線や中央構造線の枝分かれなどの影響で
崩壊が進んでいるようですね。

鳳凰三山もこんな感じで見えておりますし、写真では見えない八ヶ岳も右のほうにぼんやり。


すごい場所です。
かつての主要登山路とはこれほど険しかったのか。

さて、ここに至り、これから向う登山道の心配をやっとしているY-chanでした。
一度は、この地点まで来たことがありました。

まず、C-chanが既にここを通過して、南御室小屋まで
行ったことがありますから、先行します。
いきなり、ロープ。

こんな写真もありました。単独では撮れない躍動感ですね。


やっと足がすくみ始めた私でした。
このロープが無ければ、降りることは困難でしょう。


足元に注意して、一歩一歩進むしかありません。
ほとんど、からだを地面に向けて、登るような感じで下りたりもします。
なんとか通過。


それからもいかにもいかにもいう感じで、倒木やら、がれ場やらが現れます。
というか、全体的に足元悪く、がれています。


本当に谷底に下っていくようなそんな錯覚を抱かせます。


無理もありません。
千頭星山から大きく下り、辻山に登り返すのですから、
谷底という言葉の選択は誤ってはいないのです。

一度、大きく左に折れるところがあり、テープを最近つけてくれていますが、
うっかりするとそのまま進んでしまいそうなところがあります。


ロープの場所を過ぎて、以外にすぐに現れます。

そういえば、あのロープの場所が一番怖い感じのところらしく、
後は結構ながれ場の急下りが多く、時にトラバースして、
大ナジカ峠に至るとC-chanが説明してくれました。

それにしてもかなりの急降下。


厳しい傾斜に時には、わずかですが、手を突いて進むような
トラバースなどもあり、下りだからずんずん進めるという感じではありません。


一箇所、わずかに水が滲みだしている場所があります。
わずかです。


目印はあります


このまま谷底まで進むのかと思う辺りで、右に折れ、岩塊の脇をトラバースします。
写真下部にきちんと道があります。



その後も大きく下っていきます。

体調が万全ではない私は、このまま大ナジカ峠に
下っても意味が見出せなくなりました。

あと、20分から30分と先に進めば大ナジカで平穏なところに
出るらしいのですが、そこまで行く元気がありません。



11:46、C-chanにギブアップを告げます。

タイトルは大ナジカ峠への道、ですが、ここであきらめです。



続く。




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