ところで、もう凄い風ではありませんか。
何か、山小屋では穏やかなところにあるイメージですが、凄い風。
テントも2張りありますが、大変そう、、。
そういえば、黒百合ヒュッテに到達する途中にもテントを張った跡がありました。
さて、アイゼン着けたり、シェル着たり、ピッケルに
持ち替えるのは、中山峠でやろうと思い、向います。
すぐに中山峠ですが、ここも凄い風。
何とか、樹林で風が弱いところを見つけて、アイゼン着け、
シェルを着込み、目だし帽をかぶり、ピッケルに持ち替えるなど準備していると、
朝駐車場で一緒で、途中で追い抜いた二人が、先に行きますと、、、。
結局、このお二人に色々精神的に助けられます。
さて、準備を整え、ようやく9:45中山峠出発です。
いやーとにかくその後、東天狗岳に11:08に到達するまでの
1時間23分は、止むことのない強風との闘いでした。
先ほどの先行者がいなかったら、おそらく引き返していたと思います。
今まで経験した風では、強風でも一時的に
止む時間もあったように思いますが、この風、止みません。
風に対して、体力と精神が費消され、ルートを良く見る余裕が希薄です。
そのため、先行者のたどったルートを歩きます。
時折の突風は、ちょっと片足が雪から離れているとか、ピッケルを
ちょうど持ち上げた状態とか、そんなときにも
からだを揺らし、ちょっと飛ばされそうになります。
気をつけないと断崖の縁などで突風にやられたら、、、。
それでも何とか、登っていきます。
意外に、あっさり目指す天狗岳が視界に入り、俄然、勇気付けられます。
時折、地形の関係で先行者が見えなくなると、ちょっとあせります。
強風ですが、視界は抜群、空は青く、下界は3,4月の陽気といわれた日でした。
いつもなら、登っている最中でもたくさんの写真を撮りますが、今回は少なく。
そして、ようやく山頂。
11:08到達です。
最高です。
でも風も止むことがありません。
何という強風でしょうか。
立っているのもやっと。
先行していたお二人にやっと記念の写真も撮って頂きました。
長居は無用。
それでも周囲の写真を撮りました。
360度の景色は雄大でした。
本当にゆっくりしたいですが、、。
霧ケ峰、北アルプス、蓼科山方面、南八ヶ岳、浅間山方面
そして、11;25山頂発。
先行者も下山していきます。
やはり、朝方駐車場にいた別の男女2名も山頂に到達しようとしていました。
何度か耐風姿勢をとっていました。
やはり凄い風、、、。
下りは、とにかく早くヒュッテに到達したい思いが強く、どんどん下ります。
景色は抜群です。
そして、11:58中山峠に到達して、すぐに12:06黒百合ヒュッテ。
先行したお二人もアイゼンなどを外していました。
温度計は、陽だまりにあって、強風にも関わらず、プラス6度を指していました。
先行のお二人と色々お話、東京の奥多摩辺りにお住まいのようです。
これほどの強風はこれまで、この天狗岳では経験したことがなかったとのことでした。
なるほど、、、。
お二人は少し先に黒百合ヒュッテを後にされ、私も12:38黒百合ヒュッテを出発。
後は、次第に高度を下げて、強風も収まって、アイゼンも
着けていない足許に注意しながら、どんどん下ります。
そして、硫黄の臭いがして、沢音が聞こえるようになりますと渋の湯です。
良い山行きでした。
13:32渋の湯到着。
駐車場の料金を支払った渋御殿湯
先行のお二人も帰り支度。
先に帰られました。
私もいつもなら、着替えますが、風呂に入るつもりで、そのまま、、、。
湯みち街道を下り、エコーラインに戻って、それから予定していた、
平日でもおじいちゃん、おばあちゃんで混雑していた、
400円の縄文の湯に浸かって、帰宅と途に就きました。
エコーラインでは、こんな感じで八ヶ岳が見えていました。
充実しました。
何度か、山頂は断念しようと思うほどの強風でしたが山頂まで到達できてよかった。
風がなければ、それこそ良い山登りになるでしょうね。
冬山の入門などといわれるのがわかります。
高速道路や使わず、一般道で自宅に帰りました。
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