ラッセル、強風の金峰山、2010年12月24日(3)

Y-chan

2010年12月27日 16:45

クリスマスイブに登った金峰山。
(1)はこちらです。
(2)はこちらです。

さて、大日小屋を出ますと雪が多くなります。
確かに大日小屋まではそれほど高度を稼いでいないのですが、
何か、急に雪が増えたり、当然それまでより、標高を稼いでいったり、、。

雪は10-20cm。
雪の下は凍結、
そして登山道をふさぐ倒木、足を置くところが凍結しています。
何とかアイゼンなしで登ります。
そしてこのポイント、ここは一枚岩のようなところで
水がしみ出ており、寒くなると凍結、ツルツル、どうしようもないところ。
パウダー状の雪が付き、何とかなると思い、アイゼンなしで
挑みますが、その度にずる、ずる、、

仕方なく、アイゼン装着。
できれば、アイゼンなしのほうが体力、時間も温存できますからね。
ロープも隠れていますよ。




アイゼン着けたまま、雪が多くなって、ラッセル気味の登山道を進みます。
ひとり分の踏み跡ありますが、気休め程度でした。

そして、大日岩の下部を通過するところ。
風が通り、寒く、八ケ岳も見えるはずですが、見えません。
そして、雪が、、。
この部分は、これまで雪のあるときでも、日当たりが良いので、岩の露出
しか見たことありませんでしたが、今回は、初めて雪が付いているこの場所。


標高も上げ、巻いて通過してきた飯盛山、背後の雲に隠れた八ケ岳


そして、アイゼンを着けたまま、小川山への分岐地点。
一旦アイゼン外し、ここでも風が強く、服装的には完全防備へ。


大日小屋-大日岩(小川山分岐)までの登山道をまとめると、、、。
雪が増えてきます。
10~20cmくらい。
途中、ロープの張られた岩場は、ロープが隠れ、ツルツルで、この岩の手前でアイゼン装着。
その後、大日岩(小川山分岐)でアイゼン外しました。
トレースはあったのですが、ひとり分で、私もラッセル気味でした。
雪が付いているので、下山時はアイゼン装着せず歩きました。
ただ、やはり滑りやすかったです。



その大日岩(小川山分岐から砂払いの頭までは、さらに、雪が増えます。
踏み跡はあるのですが、そのトレースもずぼずぼ、、、、
膝くらいがほとんどです。
風の通るところは、トレースも消えていましたし、
私の登りのトレースも下りには消えていました。
それほど、樹林帯でも風の通るところは、大変です。
この区間は、アイゼン使用せず。
体力を温存、といいいますか、次第にラッセルで消耗。

樹林帯ですが、風も甲州側から強く、既に、目だし帽装着。
ペットボトルもいつも間にか凍り付いています。

樹林帯で写真もほとんど撮っていません。
雪はふかふかで、ラッセルは湿雪より一歩一歩は軽いですが、
ずーとですから、、。疲れます。


正直、クリスマスイブだし、稜線に出たら、無理せずに、引き返そうと思っていました。

そして、いきなり眺望が開ける砂払いの頭。


砂払いの頭~金峰山山頂までは、トレースはありませんでした。
私ひとり分のトレースをつけましたが、翌日には、消えていたでしょう。
ほとんどラッセル状態でした。
ラッセルは膝上。
2-3度、膝上20cmくらい。

あせりますよね、埋まったら、、。


砂払いの頭からは、稜線で、強風、アイスバーンもあり、
アイゼン装着、ピッケル使用で歩きました。

風は凄かったです。

ラッセルが凄く、何度、引き返そうと思ったことか、、。

それでも五丈岩が近づくと、最後は、精神力のような感じでした。
目だし帽は絶対必要で、ないと、強風で、飛ばされた雪などが顔に当たります。

瑞牆山と小川山


五丈岩が見えるところまで進んできました。
さて、引き返しましょうか、、、。


迫力あり、、千代の吹き上げ
さて引き返しましょうか、、、。


でもあそこまで、
この辺りまで来る前頃から、11:30までに山頂に到達しよう、、
と引き返しの時間を念頭に置いておりました。
青空も少し表情を見せますが、依然として風は強く、
ペットボトルは全面、凍結。


振り返って、自分のトレースを眺め、五丈岩の真下辺りに来ても、
すぐそこの標識まで、なかなか進みません。
ここであきらめるか、、。
そんなことはありません。


そして山頂。
時は、既に12:00を回っていました。


一段高い山頂は、すぐそこですが、もう一歩も新たなラッセルは
したくないという感じで、向いません。


富士山、八ケ岳は見えません。

完全凍結のペットボトルは、リュックの中の予備と交換。
これも稜線でまた凍結しますが、、。

この間の時間は、、、、
8:16大日小屋8:18
(大日岩手前、アイゼン装着、7分)-
9:11大日岩(小川山分岐、アイゼン外す)9:21
10:50砂払いの頭(アイゼン装着他)11:00
12:26金峰山山頂

大日小屋から山頂まで、4時間以上もかかりましたね。

続く

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